この記事にたどり着いたということは、「ETC付けようか?いらないか?」迷っていませんか。
私も記事を書きながらでも迷っているくらいです。
当たり前ですが、高速道路や有料道路では総排気量125㏄以下の普通自動二輪車、原動機付自転車は通行できません。
バイク・車に乗っている方は、教習所時代に習うので知っていると思います。
では、126㏄以上のバイクは高速道路を通行できます。
私も遠出するときは、250㏄のバイクで高速道路はたまに利用させていただいている一人です。
そんな私ですが、現段階ではETC車載機は装備していません。
今回は、『250㏄以下のバイクだけどETC車載機を取り付けようか迷っている??』という方の悩みを少しでも解決できればと考えています。
気になった方は最後まで読んでみてください。
【結論】250㏄以下のバイクには「ETC車載機」は必要性が低い!
最初に『私個人の主観が反映されていますので、個人差があります』ということです。
上記を踏まえて結論から言いますと、250㏄以下のバイクには『ETC車載器』は必要性がかなり低いです。
何度か、250ccで高速道路を使用しましたが、『普通に乗れる』≠『快適に乗れる』なんです。
追い越し車線への加速が厳しい(怖い)
私が乗っている「ジクサーSF250」というバイクは、短気筒の250ccです。
特に不便なく、普通に高速道路は走行できますが、そこには「走行車線」を普通に走行できるという注釈が入るんです。
車・高排気量のバイクのように、前の車を普通に追い越すのはかなり厳しいんです。
ネイキッドやアメリカンの250㏄バイクなら、なおさら風圧で追い越すことが大変になります。
250㏄のバイクだと、高速域はさすがに振動も増えてくるので恐怖を感じることもあります。
ETC車載機を取り付けたいくらい頻繁に高速道路を利用するのなら、やはり400㏄クラスのほうが快適に使えるので、そちらのほうがおススメです。
都心の以外では、利用頻度が少ない
これが最大の理由なのかもしれませんが、都市高速などのインフラが整っている都心部なら『ETC車載機』の恩恵も多いことでしょう。
都心部にお住まいの方は、スルーしてもらって構いません。
ちなみに都市高速がある地域は、「東京・名古屋・大阪・広島・北九州・福岡」となります。
福岡と北九州は同じ県なので、全国で5件だけということです。
高速道路は比較的に他県と繋がるインフラに対して、都市高速は地域のインフラという感じです。
250ccのバイクを所有している方は、維持費(車検や整備費)も考えてのことでしょうが、利用用途は地域の交通手段の方も多いはずです。
都市高速がない県や地域は、日々の生活で有料道路を利用する機会が少ないのでETCを使う場面は非常に少なくなってしまいます。
料金所で迷惑がかかるなんて「ウソ」です
よく、「料金所で小銭を出すのに時間が掛かって後続車に迷惑を掛ける。」
そんな書き込みを見かけますが、まったくの「ウソ」です。これだけは断言できます。
高速道路を利用している人なら、薄々感じていませんか?
ETCを未装備車って、正直言って少数派なのではないだろうか?
ほとんどの車が「ETC装着車」なので、むしろ一般レーンの料金所はガラガラなことが多いです。
この令和という現代では、現金やクレカでその都度支払うほうが少数派なのでむしろ迷惑を掛けることはなくなってます。
小排気量バイクは、冷静に考えると恩恵が少ないのでは
利用頻度次第では、お得になるのがETCです。
休日や深夜などは、最大で30%も割引になりますので、無視できないと考えがちです。
しかし、冷静に考えてみましょう。
ETCを取り付けるには、本体代と取付・セットアップ代で30,000円くらいなります。
これを、高速道路でお得になろうと思うと「100,000円分を利用する」こととなります。
高速道路の普通車での普通区間の計算方法は、(24.6円/km×利用距離+150円)×1.1となります。
バイクは、普通車より安く0.8倍となっています。
この計算式上で、休日にツーリングの1回に50kmのバイク高速利用は「1210円(ETC利用で850円)」となります。
値引きは「360円」となり、往復の利用で「720円」のお得となります。
30,000円とペイしよう思うのなら、『82回(往復なら42回)』利用しないといけません。
毎週土日に50kmほどを活用してもおおよそ半年かかります。月に2回程度(往復利用)なら、1年と9カ月も掛かります。
そもそも、それほど多く高速道路を利用するかたなら走行距離も相当伸びると思います。
なにせ高速道路を使用だけで4,100kmくらい走行するわけですから。。。下道を入れると、かなりの距離を乗りそうです。
250ccのような小排気量のバイクは、恩恵を受ける前に何かしらの整備や故障も考えられますよね。
高速道路・有料道路に乗る事前に準備していれば大丈夫
高速道路を使用する際は、あらかじめ使うと決めていることがほとんどではないでしょうか。
高速道路・優勝道路のほとんどは、クレジットカードが使用できます。
クレジットカードなんて持ていないよって人は、そもそもETCを利用するのは厳しいと思います。
現在のクレジットカードには、ETC付帯がかなり支流なはずです。
なので、高速のチケットをしまう場所(ポケット)をあらかじめ決めていれば、高速入り口ではそれほど困ることはないはずです。
そして、降りる際もあらかじめポケットなどにクレジットカードを用意していればお札や小銭は心配しなくていいです。
この一連の作業は、私の経験上バイク用のグローブを付けたままでも十分に出来ました。
料金所でグローブを外す手間が省ければ、後続車はそれほど気にならないですよ。
【まとめ】250cc以下の場合は費用対効果が薄い
上記で書いた通り、高速道路(ETC割引を最大限活用時)を4,100kmほど利用してペイ出来ます。
下道利用と高速利用の比率を仮に8:2とした場合、下道が16,400kmで高速利用が4,200kmとなる計算です。
トータル20,800kmくらいをバイクで乗れば、それ以降はお得ということになるでしょう。
休日メインのライダーなら、3~4年くらい乗り続ける計算です。(平均600km/月)
この数字はあくまでも参考値で、最高の恩恵での計算です。
普通に考えれば、もっと走行距離は伸びていることが考えられますから、もっと費用対効果は薄くなります。
あくまでも私自身の主観なので、考え方が違う方もいらっしゃるとは思います。
しかし、400㏄以上のような高速道路でも長距離を快適に運転できるバイクと違って、中近距離を得意としているバイクは高速よりも下道を軽快に走れるのが魅力なはず。
なので、250㏄を所有していてETCを付けるか迷っている方は、『どのくらい頻度で高速に乗って、どのくらいの距離を走る』ことを考えてから付けた方いいと思います。
ちなみに、私個人の考えてとして250㏄のバイクに求めている事は
- 下道を余裕をもって走行することが出来る
- 有料道路や自動車専用道路が通行可能
- 維持経費(車検等)は安く済む(メンテはしっかりします)
- とにかく、バイクを乗るのに手軽さ重視
こんな感じなんです。
なので、私にはETC車載機の必要性を見出すことが出来ませんでした。
これを最後まで読んでくださった方は、「ETCは、何となくあったら便利かも!!」と思っている方も多いでしょう。
しかし、自分に問いかけてみてください「ワングレード高いヘルメットやジャケットを買うこと」のほうが自分に合っていませんか?
もし、そう思うならヘルメットやジャケット・グローブなどの安全面にお金を使ってみてはいかがでしょうか。
こんな記事を書いたら、バイク業界からお叱りを受けそうですが「こういう意見」もあるということで穏便にしていただきたい。
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