前回に引き続き南阿蘇村湧水群の「旅log」の水源巡りツーリングになります。
相棒「ジクサーSF250(愛称:ジク助)」と熊本を中心に九州の魅力を発掘・紹介しています。
今回、紹介させていただくスポットは『竹崎水源(たけさきすいげん)』です。
こちらの水源も環境省の「平成の名水百選」に選定されています。
今回紹介する『竹崎水源』は、南阿蘇村湧水群と呼ばれる(竹崎水源、妙見神社の池、小池水源、吉田城御献上汲場、池の川水源、湧沢津水源、明神池名水公園、寺坂水源、川地後水源、塩井社水源)のひとつです。
【熊本県】旧白水村の最も南側にある「竹崎水源」
「水の生まれる里」白水村の最南側にある水源で、民家や畑の中の雑木林というか竹林の中の地表から湧き出ている水源です。
水源というより、地中から湧き出てきた川というほうが合っているかもしれません。
こちらの水源は、名前にある竹が関係しているかは定かではありませんが、こんもりとした竹林の根本付近は、異様なほど黒い砂を吹き上げていて、川いたるところから湧水しています。
今回もツーリングのスタートは空の玄関口である「阿蘇くまもと空港」からのスタートです。
くまもと阿蘇空港から「竹崎水源」までは、距離にして26kmほどのツーリングになります。
こちらも以前紹介した「潮井社水源」と同じで、俵山方面から向かうか?「新阿蘇大橋」を渡るルートかによりますが、おおむね「35分程度」で到着しますので、熊本市内からなら気軽に行ける水源の一つではないでしょうか。
周りには民家と畑しかありません。
特に駐車できそうな場所は、見つけることは出来ませんでした。ただ、水源の横に「両併川」がありそこにかかる橋の際に小型車なら1~2台程度止められる場所があるので、車でお越しの際はそちらに止めると良いと思います。
(ただし、長時間の駐車は地元の方の迷惑になるので注意しましょう。)
『竹崎水源』の地図
前回の水源巡りでも書きましたが、ここら一帯は多くの水源があります。
バイクでの水源巡りでも一日かけて水源巡りをしても回り切れないくらいです。
また、近くに「新阿蘇大橋」があります。熊本地震後に復活した「新阿蘇大橋」は、観光スポットにもなっていますので、よかったら立ち寄ってみてください。
谷の斜面に引っ掛かっている旧阿蘇大橋の一部を見ると、なんだか考え深いものがあります。
【水源】竹崎水源までの経路のご紹介
熊本市内方面から水源を目指す際は、大きく分けて2つのルートがあります。
『第一のルート』が、「菊陽バイパス(国道57号線)~新阿蘇大橋を渡って~国道325号線」を通るルートになります。
このルートは、比較的道幅も広くカーブが少ないので県外からの観光目的の方やレンタカーなどでお越しの際は、こちらのルートのほうが安心して運転できると思います。
第二のルートが、俵山方面(俵山トンネル)から向かうルートです。「県道206号線~県道28号線」を通るルートです。
こちらのルートは、とにかく景色が最高のルートです。峠道(昔はかなりの峠道だった)のルートなのでカーブが多めです。
ただ、かなりの絶景と風力発電の風車などがあり、食事処も多くありますので、バイクでのツーリングはこちらのほうがメジャーなのかもしれません。
また、距離だけで言えば「俵山ルート」のほうが短いので、時間的にもこちらのルートのほうが早いと思います。
近くまで行くと案内看板などあるので安心
この「竹崎水源」は観光地化されていない水源です。
なので、駐車場やトイレなど全く整備されていませんが、案内看板はあるので注意しながら運転すれば迷ってしまうことは無いでしょう。
ただし、湧水地自体が竹林に囲まれていて見つけ出すことに少しだけ苦労しました。
また、何度も言いますが民家や田んぼの中にぽつんとあるので、騒音やゴミなど注意のほどお願いします。
俵山からの景色は、ほんとうに最高です
俵山ルートをツーリングすると、途中で南阿蘇の大自然の絶景を見ることが出来ます。
大観峰(阿蘇外輪山の北側ルート)の反対側に当たる南側の景色です。
どちらも景色は最高で、途中に駐車スペースが点々とあるので、車でも駐車して景色を楽しめます。
一時期、熊本地震の影響で休業していたようですが、再開されているようで「体験型パラグライダー」なども出来るのは「俵山」の魅力でもあります。
気になる方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
観光地化はされてないが、こんこんと湧き出る水源
民家や田んぼに囲まれてひっそりと湧き出ている「竹崎水源」です。
初めて訪れましたが、このタイプの水源は初めてな気がします。
これほどまでに水源が「自然のまま」で、可能な限り人間の手が加わっていない水源も珍しいのかもしれません。
しかし、まったく手つかずというわけでも無く、最小限に手入れや保全をされているようで、『隠れた水源』って感じがビシビシ伝わります。
竹崎水源からは、毎秒2tもの水が湧水しているそうです。
一日に換算すると、17万tもの水が湧水している計算になります。
多くの湧水した水は、生活用水に使われたり、横に流れている「両併川」へ合流しているようです。
休憩スポットが無いので、持ち帰りました
観光地化されていない水源なので、そのまま飲むのは大丈夫なのか解りません。
ただ、事前に調べたかぎりだと飲料しても問題ないような情報もあります。
しかし、やはり生水を飲むのは「自己責任」となると思いますのでご注意を。
私は、休憩所や駐車場があれば「煮沸」してコーヒーを飲む予定でしたが、バイクとはいえ長時間の滞在は地元に迷惑と思い、自宅で「ホットコーヒー」としていただきました。
お水自体は、柔らかくて飲みやすい水でした。水源の看板に「水質表」があるので、飲んでも大丈夫だと思います。
南阿蘇村湧水群「竹崎水源」
こちらが、この水源の詳細看板になります。
南阿蘇村湧水群には、共通の詳細看板が設置されているようです。
今回の「竹崎水源」は、『平成の名水百選』と『くまもと名水 100選』に選ばれています。
そんな水源ではありますが、私がいた時間に誰も訪れなかったことを考えると『ザ・隠れた水源』って感じなんだと思います。
湧水地付近に祠(ほこら)があります。この祠は、昭和36年9月18日に熊本市の加藤神社の御利益をいただき奉納されたものだそうです。
もし、湧水に訪れた際はご参拝されるのもいいのではないでしょうか。
【まとめ】南阿蘇村の隠れた水源『竹崎水源』でした
なんと言っても、水源の整備が最小限で「隠れた水源」感がハンパない水源でした。
あまりにも周りが静かなので、物音を立てる事すら気を使ってしまいました。
(別に気を使う必要は無いとは思いますが。。。)
『平成の名水百選』と『くまもと名水 100選』の2つに選ばれているだけあって、水源自体のお水は本当にきれいでした。
一度も外気に触れることが無く湧き出ているお水なので、水の美しさはピカ一ではないでしょうか。
ただただ、このような水源があるのはビックリだったし、穴場感があって個人的には訪れがいがあった水源でした。
総合評価:68/100点
正直言って、観光スポットというわけではありません。
気軽にメジャースポットへ遊びに行くというより、穴場探しのスポットにはうってつけという感じです。
メジャースポットは飽きた方や人混みが苦手だけど水源に興味がある方には最高の水源ではないかと思います。
その分、ゴミの放置や騒音などは絶対にないようにしましょう。
廻りには民家と田んぼがあるような場所です。あのような景観や保全はボランティアの方々によって保たれているはずです。
「来た時よりも美しく」の精神で、ゴミを拾って帰るくらいの気持ちで訪れていただけると幸いです。
もし、気になった方がいらっしゃいましたらチェックしてみてください!!
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