九州に住んでいても知らないスポットや魅力がたくさんあります。
今回も相棒「ジクサーSF250(愛称:ジク助)」と共に九州の魅力を発掘・紹介していきます。
今回、紹介させていただくスポットは『御手洗水源』です。
さて、早いもので水源巡り第3弾です。
今回は、宇城市豊野町にある「御手洗水源」という水源へツーリングにいてきました。
こちらの水源は、非常に古い水源なのですが知名度的にはあまり知られていません。
また、現在はおそらく飲み水として使われていないと思います。
しかし、水は非常にきれいです。
個人的には「ワンチャン、飲めるんじゃ!!」と思えるくらいです。
すごく静かなところにありますので、隠れた水源って感じな場所で歴史など面白かったです。
【熊本県】宇城市の山間にある「御手洗水源」
一番近い高速道路のICは、「松橋IC」になります。
松橋ICからだとおおよそ「10分程度」で到着する点はいいと思います。
また、松橋ICの近くに「サンサンうきっ子宇城彩館」という道の駅がありますので、お土産などもこちらで買うことが出来ます。
最初は、どこが水源なのかも解らない静かなところです。
駐車スペースと言っても、路上駐車に近い状態ではないかと思います。
バイクの場合、車や歩行者の通行はかなり少ないので気にする必要はないかもしれません。
【場所】御手洗水源の地図
やはり、一番近い「松橋IC」から行くのが一番解りやすく早いと思います。
車で4分程度とかなり近くに「アグリパーク豊野」という物産館があります。
また、先ほど書きましたが「サンサンうきっ子宇城彩館」が車で15分くらいのところにあるので、周辺施設は色々あります。
どちらも地元や県内の方が多くいらしているので、ぜひ寄られてみてください。
【水源】御手洗水源までのプチツーリング
まあ、ツーリングと言っても物産館や道の駅による事もなく、すんなりと水源に到着しました。
しかし、「くまもと阿蘇空港」からだと車を使って下道で40分程度の時間が掛かります。
また、「JR熊本駅」からだと車で50分程度の時間が掛かるようなので注意してください。
また、ナビなどで目的地を入力する際は「浄水寺跡」などで検索すると出てくるかもしれません。
脇道へのは入り口が、かなり解りにくい
正直に言いますが、案内看板はありません。
かなり気を付けながら運転していきましたが、案内看板らしきものはありませんでした。
「浄水寺跡」という看板も見つけることが出来ませんでしたので、少し詳しく説明しておきます。
写真①の黒い看板が見えたら、写真の矢印へ曲がってください。
数十メートル進むと、左下に曲がれる道があるのでそのまま左へ(写真②)
そのまま下り坂を下ってください。
これまた数十メートル下ると、突き当りがありますので写真③のように右折してください。
そのまま、道なりに100mくらい進むと左側に水源が現れます。
いまいち駐車場が解らなかったです。
事前に調べてみると「小型3台可能」と出てくるのですが、いまいち止める場所が解りませんでした。
おそらく、突き当りのT字路に車が止められそうなスペースがあるので、そちらかもしれません。
それか、水源横の歩道なのかもしれません。
自分の場合、バイクだったので車や歩行者の邪魔にならないように駐輪できましたが、駐車する際は地元の方に迷惑にならないように配慮をお願いします。
熊本県指定 史跡「浄水寺跡」の下から湧き出ている水源
この水源は、熊本県指定史跡浄水寺跡の下から湧いている湧水地なんです。
浄水寺の名称の由来となったと考えられており、大昔に僧たちが衣を脱いでかけていたと言われる「衣かけ石」の伝承が残っています。
珍しさで言えば、かなり「レアな水源」でないかと思います。
浄水寺跡は、残念なことにコロナの影響で閉鎖中
せっかくなので、参拝(見学?)をしてみようとしましたが、跡地は閉鎖されていました。
また、ここには法華経の碑など九州最古の碑が現存する貴重な寺院跡だそうです。
閉鎖されていたいようなので、大っぴらに写真を撮ることが出来ませんでしたが、かなりの数の碑があったので、貴重な寺院跡なんだと思います。
調べてみると、県指定から平成27年に国の重要文化財に指定昇格されているそうです。
とても古い寺院跡ではありますが、地域の方々の努力も在って保全状況は大変すばらしい状態を保たれています。
なので、お越しの際は、その辺をご理解の上お越しいただけるといいかと思います。
浄水寺跡の歴史・プチ情報
写真の入り口石碑には以下のような説明が書かれていました。
浄水寺の名は、「日本後記」にも見え、「肥後国浄水寺預定額寺」と記されている。
引用元:現地の石碑より
遺跡には、現在下郷神社と薬師堂があり、塔の基壇と13個の礎石が残る。寺域の東側崖下に湧水があり、この清水が浄水寺の名の起こりと考えられる。
伽藍配置は、塔を右にして金堂、その奥に講堂を置く法隆寺式とみられている。
特に延歴9年(790)、延歴20年(801)および康平7年(1064)の四碑は有名である。
碑文から、建立の由来、肥公馬長・真日乙・弉善・薬蘭の人名、寺領などが読みとれる。
とにかく、古くからある水源だということだけは解りました。
そして、「浄水寺跡」は昭和35年12月8日に指定を受けているそうです。
また、地元の豊野小学校の校歌に「今は昔の浄水寺」という歌詞が出てくるそうです。
それだけ、古くから寺院跡は地元に愛されているのではないでしょうか。
水源から湧き出てくる水は本当に美しいくきれいです
浄水寺跡の横にためられている湧水池になります。
本当に寺院跡の下から水が流れてきています。
しかも、かなり透明度が高くて「普通に飲めそうな湧き水」と思います。
さすがに、自己責任で飲んでみるのは気が引けたので飲みませんでしたが、周りで取水をしていたら普通に飲んでしまいそうなくらいきれいな水です。
もしかすると、現在は「野菜や衣類」などの洗い場として使われているのかもしれません。
しかし、通行人や車両などが全然通らなかったので、地元の方に聞くことも出来ませんでした。
もし、この水源に詳しい方がいたら教えてほしいですね。
【まとめ】水源や浄水寺跡などの勉強も出来て満足
残念ながら、今回も水源を試飲することは出来ませんでした。
しかし、今回のように水源にまつわる地域の歴史を見学出来たり勉強出来たりと面白い水源巡りが出来ました。
いずれ、コロナが収束すれば、封鎖も解除されるでしょうから、その時は改めて寺院跡を見学するのもいいのではないでしょうか。
注意として、こちらの地方の「熊本地震」の被害を受けているようです。
敷地の脇に倒れている『碑』もありましたが、絶対に触らないようにお願いします。
大事な大事な文化財の一部なので、不用意な行動だけは絶対に避けてください。
総合評価:44/100点
※周辺に道の駅や物産館などあるので、お土産には困りません。
また、車なのでお越しの際は地元の方に迷惑をかけないような配慮をお願いします。
普通の集落に歴史ある寺院跡って行ってみると面白いですよ。
そして、「アグリパーク豊野」という物産館がすぐそばにあり、松橋ICの近くには「サンサンうきっ子宇城彩館」という道の駅があります。
周辺には色々ありますので、「ちょっと近くなので、寄ってみた」感覚でもお越しになられても良いのかもしれませんね。
もし、気になる方がいらっしゃったら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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